ETAK GPS互換リモコン(有線)rcの作成記(β3版)

99.03.02更新)

(はじめに)

私はカーナビを持っていないのですが、カーナビではリモコンは当たり前かと思います。そもそもキーボードみたいなものがないような気もします…(カタログの写真で判断する限りでは、簡単なボタンやタッチパネルはあるようですが…)。そこで、FGPSで紹介のあった有線リモコン rc を作成してみた次第です。有線のいいところは、確実に操作できるということでしょうか。赤外線利用のものは、受光角度の問題とかありそうな気がしますし…(素人判断です)。

上記のような片手で操作可能なハンドグリップリモコンを利用して作成します。

 

(作成方法のマニュアルなど)

FGPS mes3-#1944

FGPS Lib5-163

rcの回路図などを公開してくださったFGPSスタッフ吉田さん(http://www.kt.rim.or.jp/~syoshi/gps も参照)に感謝申し上げます。

 

(私が収集した部品)

(注)

PSPlay Stationの略語としている。回路図には記載されていなかったもので、私が独自に付け加えたものがあります。また、配線用すずメッキ線、配線材等も用意する必要があります。工具は最低限のもので事足りますが、ケース加工の際にはいろいろ必要になるでしょう…。

 

部品

購入場所

(原則、秋葉原)

価格(円)

(単価)

PIC16F84

秋月電子カウンター

600

水晶発振子10.24MHz

ラジオデパート2F

サン・エレクトロ?

220

22pFコンデンサ2個

秋月電子カウンター

10

ADM232ANN

Max232互換品)

(コンデンサー添付)

秋月電子

300

5V低ドロップ型レギュレーター

(コンデンサー添付)

秋月電子

150

PSリモコン SLPH00040

新宿ヨドバシカメラ

2250

PSリモコン延長ケーブル

秋月電子

600

黒ケース(電池ボックス付き)

TAKACHI RG105B

千石電商地下

310

4線シールドケーブル

千石電商地下

150/m

シガレットライターソケット用ケーブル

秋月電子

100

DCプラグ 2.1φ

秋月電子

30

DCジャック 2.1φ

千石電商1F

70?

Dsub9pin用シェルケース

秋月電子

2個100

006P電池用スナップ

秋月電子

20

スイッチ

1回路2接点(電源用)

2回路2接点(baud rate切り替え用、3色LED点灯用)

千石電商

30

100

3色LED

秋月電子カウンター

数十円?

抵抗

10KΩ

220Ω(LED用)

秋月は100本袋売

千石電商地下は1本売あり

 

コンデンサ33u

(電源入力部用)

秋月電子カウンター

10円?

丸ピンソケット

秋月電子カウンター

数十円

ユニバーサル基板

千石電商

75

ピンヘッダー

秋月電子カウンター

数十円

ピンソケット

秋月電子カウンター

数十円

ねじ

(スイッチなどの固定用)

東急ハンズ、DIYセンターなど

 

006P電池

秋月電子

100円?

     

PSリモコン延長ケーブルはなくても構いません。私はリモコン本体のケーブルを切断したくなかったので、延長ケーブル側を切断しました。延長ケーブルを利用するメリットとしては、配線・信号が同じPSリモコンなら、いろいろとリモコンを差し替えて利用できるかもしれないということがあります。

 

(ユニバーサル基板配線図)

部品実装面からみた配線パターン図 (配線パターンと部品の配置の関係−手書きメモ877KB

半田面からみた配線パターン図

回路図kbanファイル(各自で自由に変更して利用してくだされば幸いです)

(注)

オリジナルの回路図とは、ちょっとだけ違います。当初セラミック発振子を使うことを前提に書いたので、水晶発振子+コンデンサを接続するように書き換えてください。なお、AKI-PICユニバーサルボードでは10.00MHzのセラミック発振子(コンデンサ内蔵タイプ)が使われていますが、現在のところうまく動作できないようです)。

Dsub9pinコネクターは7pin8pinのみ直結しました。

電源は電池、シガレットライターコネクターのいずれかを利用することを想定して作成しています。

3色LEDを利用し、電源On4800bps Onで色が変化します。

 

(作成上の注意点)

PICの開発キットはなくても作成可能です(プログラム開発者の方が焼き込んでくれましたので)

ケースに収容可能なように大きさを考えて作成する必要があります。秋月C基板でも大きくて上記で紹介したケースに入りません。従って基板の余分な部分を切り落とす必要があります。さらには、サイズがでかい(高さ方向は特に)レギュレーターをどうのように配置するかということも重要です。

よく理論は分かりませんがGNDはできるだけ広くとるような工夫が必要でしょう。

秋月電子で売っている10.00MHzセラミック発振子を使うとデータが文字化けしましたので、オリジナル回路図どおりに10.24MHz水晶発振子を使った方がいいようです。

秋月で売っているPlayStationリモコン延長ケーブル内のピンとケーブルの色の対応は、市販リモコンと違います。

秋月で売っている延長ケーブルでは、

DAT(pin1)

CMD(pin2) オレンジ

SEL(pin6)

CLK(pin7)

GND(pin4)

VCC(pin5)

となっているようです(詳しく調べたわけではないので、保証の限りではありません)

まず、ケースの大きさに併せてユニバーサル基板を加工します。今回sunhayato288という基板(75円)を利用しました。回路がきちんと入るどうかも検証しておきます。

PICADM232を配置する場所を決め、ピンソケットを半田付けします。これで大枠のレイアウトが決まります。

あとは、部品を順次半田付けし、回路の配線を行います。

 

(私が製作したrc−まだバラック状態です。セラロックが見えますが、水晶発振子に付け替えました)

baud切り替えスイッチ、3色LED、シガレットライターソケット接続コードは未接続)

(秋月で売っているPSリモコン延長ケーブル内の配線。写真一番下が1番pinと思われる?)

 

(動作確認方法)

まず、GPSをつながずにパソコンのcomポートだけに接続し、ハイパーターミナルでモニターできる環境をつくります。リモコンを操作し、制御文字列(SYSxxxxxxは数字等)が出力されていることを確認します。次に、GPSを接続し、ハイパーターミナルで出力確認します。最後にGPSソフトでの動作確認をすれば良いと思います。

 

(関連情報)

対応ソフトについては、現在、GPSplayer32MapFanUモバイルパック(98年8月現在、単体で売っているのを見かけなくなりました)、GoGoNAVIでしょう。ただし、GPSplayer32以外は130桁フォーマットにしないと動作しないと思います。IPSシリーズは110桁フォーマットです。

 

picへのプログラム焼きこみは、回路図のドキュメントにも明記されているように現在のところ、PICプログラム開発者の吉田さんにメールを送った上でSASE等で対応する必要があります。

利用方法については、GPSplayer32のヘルプも有用です。

rcの利用に当たっては、CRで終わる文字列を出力する機器であれば何でもいいらしいです。つまり、IPS/NMEAの切り替えはbaud rateと切り替えているだけということだと思います。

今回利用したハンドグリップリモコンは生産中止で、在庫限りということも聞きました。

 

秋月電子からAKI-PICユニバーサルボードというものが1600円で発売になっているのですが、rcPICプログラムがこれに対応してくれるとありがたいですね。そうすると、作成作業はシリアルpinPlayStationリモコンの配線、ちょっとしたプラスアルファの工作になりそうな気がします。しかし、AKI-PICユニバーサルボードがセラロック10.00MHzを利用しているというところがちょっとネックかもしれません(水晶発振子に差し替えることは容易に工作可能ですが…)。

 

(私が試作した水晶発振子−10.24MHz 差し替え基板)

 

その辺で売っているジャンク赤外線リモコン(コードが判明しているもの)を利用して上記と同様のことができると思います。腕に自信がある方はチャレンジしてみてはどうでしょうか?(私には敷居が高すぎます)。そういえば、赤外線リモコン用の受光部が秋月電子で200円くらいで売っていましたね…。1000円の練習用キットもあります。

赤外線リモコンについてはFDEVICE-mes2-#3470からのツリーも参考になるかと思います。トランジスター技術1996年11月号にも赤外線リモコン関連記事があります。

赤外線リモコンの発光部の手前の回路から有線で信号を取り出すということもできるかもしれません(保証の限りではないので、各自の責任でやってください)。

ついでにいうと、IrDA関係の記事がトランジスター技術1997年11月及び1998年9月号にありましたので、これをもとにrcIrDA版を製作することもできるかもしれません。

ETAK GPSのリモコンをノートのIrDAポートで認識させる試みもFGPSであったような気がしますが、どの会議室だったか忘れてしまいました。

 

AKI-H8を使ったGarmin'Meでも、ソースをいじれば同様のものを作成可能かな?でも、私には難易度高すぎます。なお、Garmin'Meにもリモコン機能がインプリメントされることになるようです(Gigo's BBS参照)。

 

ノートパソコンでRS232C接続タイプのGPS機器(Garminなど)、汎用TNC(ナビトラ用)、リモコンを同時にを使い使いたい場合は、3つのシリアルポートが必要になってしまいますね。1個だけシリアルポートを増設するpcmciaカードが1万3千円ぐらいで九十九に売っていた(98年8月21日現在在庫なし)のですが、それでは間に合いません。2portある増設シリアルpcmciaカードが必要ですね。でも2portのやつはケーブルが長くて美しくないような…。

 

rcリモコンワイヤレス版の作成)

ワイヤレスのPSリモコン(コントロールパッド)があることを知り、rcリモコンのワイヤレス版を作成してみました。実用になるのかは、分かりません。

 

PlayStation用リモコン各線の信号について)

そのうち、pico scopeで解析しようかな…、と思っていたら既に解析した先人がいらっしゃるようです。FDEVICE Lib8をご覧ください。また、http://www.infoseek.co.jp あたりで「プレステーション | PAD」などというように検索すれば容易にヒットします。

 

(パソコンカーナビとリモコンに関する雑感)

Sony Navin'YouETAK GPSのリモコンに対応するなり、リモコンを活用するためのユーザーソフト開発が可能となるような情報を公開してくれるといいですね。

非自作派のユーザーのことも考慮すると、一番いいのは、SonyNavin'You用リモコン(出力コードETAK互換が望ましい。PS/2ポート、mobile packが前提ならシリアルポート、USBポート、またはゲームポート用のいずれかに接続するもの)とリモコン対応バージョンのソフトを発売してくれることですかね…。リモコン発売に当たっては、コードがETAK GPS互換だとこれまでの資産が活用できていいと思います。本件に関する感想がありましたら、FGPS mes2にアップしてSonyを刺激してあげましょう!

NECGoGoNAVIは既にETAK GPSリモコンとMS製のゲームパッド(ゲームポート接続)に対応しているとのことです(FGPS mes2参照)。

次期Navin'Youでリモコン機能として実現してもらいたい機能(いいたいほうだいの内容です)。なお、rc回路図のドキュメントをみると、ETAK GPSのリモコンには17個のキーがあるようです(現物を持っていなので、それぞれ何か私には不明です)。

windowの切り替え

選択したwindow内の地図の拡大・縮小

Navin'Youのメニュー選択

(続く)

 

ついでに、ナビトラ対応無線機においても、PCとのインターフェースがあるとのことですので、マイクリモコンで地図縮尺・拡大の操作ができるようになればいいなと感じています。要望をFGPS mes17-#682からリンクしていただければ幸いです。